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日記

日記

3日目(完成!)

沢登り
三日目は、ガイドさんをお願いしてあった。
この日は山の中に入って、沢登り。
きれいですね~。きれいすぎて、水が無いみたいですね~。
この辺りの水は、きれいすぎて(不純物がなくて)、微生物が住めないので
魚もえさが無くて住めないそうです。もちろん飲めます。

このガイドさんは、本業は自然カメラマンさんで、屋久島に惚れ込んで
移住して来た人。
なので、有名スポットでは無い、超穴場のビューポイントを知っている人。
ほんと、この人にお願いして良かった。良い経験が出来た。

この場所に着くまでは、山道をひたすら歩き続け、
途中から、道なき道を登り下り、川におりたら美しい風景画広がっていた。
もはや、登山客もいない、サルとシカしかいない場所。

今思い出しても、胸がキュウンとして涙ぐみそうになる。
本当にきれいだった。
写真だけでは伝わりにくいかも知れない。
私は、見た記憶と共に写真を見ているけど、皆さんは写真だけだからな。

申し訳ありませんが、これらの写真の30倍くらいきれいなのを想像しながら
見て下さい!
みずゆらゆら
本当に、こんな緑色。
川底の砂が白いのと、水がきれいなのと、光の加減でこう見えるらしい。
帰ってから、人に説明するのに『バスクリンみたいだった!』とか
『クリームソーダみたいだった!』と言ったら、情緒が無いから
やめろと言われた。
でも、本当に人工的なくらい緑色だった。

水たまり
ほ~ら、ここにも緑!
緑の所は4~5メートルの深さらしいのけれど、水がきれいすぎて
(しつこくてすみません。)遠近感が良く分からず、何度も深みに
ハマりそうになる。

川砂たまり
ここは、川砂がたまって、山になっていて、物凄く神秘的な眺めだった。
シシガミ様が通っても、不思議に思わなかったと思う。

水の揺らぎ
私達が水の中を歩くから、水が揺らぐ。それまでは、鏡のようだった。
上の方に流木が浮いてるの分かりますか?
やっぱり、水が無いように見えてしまいますね?

屋久シカ頭蓋骨
シカの頭蓋骨発見!
ここで死んで朽ち果てたのだろう。あるいは、上流で死んで流されたか?
物凄く生命力溢れる場所で、死の証拠を見せられ、
生と死って、表裏一体だなと身を持って知る。
無理して死ぬのも、無理して生きるのも、どっちもダメだなと
実感した。
だって、自然にしてても死ぬんだから、生きられる間は
ちゃんと生きなきゃ。でも、無理はせずに!
名も無い、屋久シカ君よ、私に色々教えてくれてありがとう!
君の死は無駄では無かった。。。

私は、村上春樹が好きで、彼の小説で『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』という小説があって、その中で、一角獣の頭蓋骨
というのが、話の中でとても重要な役割として出てくるんですけど、
それみたいだな~と思って
夢中で激写していたら、ガイドさんに、
『何故にそんなに頭蓋骨で盛り上がる?』と突っ込まれた。
ほんとそうだね。変だね。客観的に見たら。。。

一応、沢登りツアーはここまで。

まっすぐ宿まで送ってもらうのが普通だが、
ガイドさんが途中の銀行に寄りたいのだが、それにつきあってくれるなら、
千尋の滝(せんぴろのたき)も見せてくれるのと言うので、もちろん見る。

千尋の滝

雨が多いと言われる屋久島ですが、私がいた4日間、一度も雨が降らなかったので、水量が少ないとのこと。
大雨の後には、左の大きな岩盤にも、水がダイナミックに流れるのだそうだ。

ところで、千と千尋の神隠しは、この滝から名前をとったのかな?
ジブリ関係多し。

この日は朝が早かったので、ツアー終了が午後3時半くらいだった。
私は、あと、宿の西側の、栗生(くりお)海水浴場と、
大川の滝(おおこのたき)を見たかったので、宿の近くの栗生行きのバス停
で、落としてもらう。
ガイドさん、ありがとう!明日もよろしく!

バスは本数が少ないので、来るのは1時間後だった。
でも、今日は沢山歩いたので、休憩もかねて、1時間ボーッとする事に決めた。しかし暑い。。。
その間に撮った写真。
モッチョム岳
モッチョム岳。右側の岩が突き出たところがそう。

1時間経った。。。
バス、来ない。。。
ぼー。。。どうしよう。。。暑い。。。
さらに30分。。。来ない。。。もう5時だ。
バスの最終の時間だ。(早!)

そのバス停は工務店のようなところの横にあって、
そこのおじさんが、見兼ねたのか、
『どこまで行くと?』と聞いてきた。

『栗生と大川の滝まで。。。ぼー。。。(まだ、ぼーっとしてます。)』

『おじさん、栗生の友達の所まで、行くけん。乗ってき!』
(方言あってるかは、わからんが、こんな雰囲気。)

『え!いいんですか?』

『よかよか!乗ってき!』

お言葉に甘える事にする。
。。。年代物のジープ(良い表現)。。。(実際)ぼろぼろ、サビサビ。
もちろんクーラー無し。
体感温度40度。外より暑い。。。窓はないので、風は入るが熱風。。。
灼熱地獄。。。ガソリンの臭い。。。気が遠くなる。。。

心の声『ここはどこ?わたしはだれ?
    今、パリダカールラリー中?ジープだし?』

おじさん(自慢げに!)『おじさん、このジープ、浜で拾ったたい!
四十年前のジープやけん、コツコツ直したったい!
修理費に四十万円かかってん!』

心の声『た、高いじゃん。。。意外と高級車?
中古車買えるじゃん。。。
四十年前。。。どうりで。。。ぼろさび。。。』

栗生到着。
意識回復。

おじさん『友達のとこ行くけん!ちょっと、待っとき!』

5分後。

おじさん『友達、おらんかってん!浜に降りれ!』

(やっぱ、おじさん、ともだちに、用事なかったかも。。。
 申し訳ない。。。
 ちょっと、そうかな?って最初から思ってた。
 なので、わたしは、思いっきり、楽しむ事にした!おじさんが連れてきて  
 良かった!と思うくらいに!)

栗生の浜は、砂浜ではなく、石の浜。

石に混じって所々にビーチグラスがある。
すごくきれい!
(ビーチグラスとは、割れたビンのガラスなどが、長い間、海にあらわれて、川石のように丸く、つや消しガラスになったもの。グリーンとかブルーのラムネのビンのような色が多い。韓国とかから流れ着いたガラスもおおいらしい。)

ビーチグラス拾いに熱中!(熱中しすぎて写真無し。)

おじさんは地元の人なので、ほとんど興味がないが、一緒になって、
拾ってくれた!ありがとう!

おじさん『大川の滝はどうやって、行くけん?』
私『バスで。。。』
おじさん『バスもうないけん!乗ってき!』

ということで、また、暑い車へ。。。

割りとすぐ着いたので、意識失わず。

大川の滝
これが大川の滝!
写真じゃ分かりにくいかも知れないが、物凄く大きい!
すごい水量!すずしい!(特に私達は。)マイナスイオンた~っぷり!
これでも、水量少ない方なンだって!

おじさん乗ってきたのか、他も観光案内する!と言ってきた!
ガジュマルのすごいやつとか、(良い写真とれなかった。。。)
有名所を回る!(もう大分暑く無くなった!よかった!)

最後に、西部林道に行って帰ろう!とおじさんが言った。
もちろん異論無し!

西部林道は海沿いを山に向かってくねくね曲がりながら登る道路で、
サーキット場のようにかっこいい。

日が沈む

西部林道から見た海。日が沈む。。。

宿に向かう。
もう涼しくて、窓からの風が気持ちいい!
ジープ結構いいかも。炎天下じゃなければ。。。

宿到着。

おじさんにお礼。本当に楽しいドライブだった!
(最初は暑いとか思ってゴメン!)
宿より西側の行きたいと思っていた所、すべてに行けてしまった!
それに、実際、現地の人とのふれあいって、旅の醍醐味だと思うから、
最高の思い出になった!
ありがとう!おじさん!

長い1日が終わった。













                       




















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